内部統制とは

内部統制システムとは、会社の業務の適正を確保するための体制をいいます。
内部統制システムは、会社法と金融商品取引法において規定されていますが、ここでは、会社法上の内部統制システムについて解説します。
会社の事業規模が大きくなると、取締役自らが会社の業務全部を監視することは非現実的です。

そこで、会社法では、大会社に対し、内部統制システムの整備が義務付けられています。
内部統制システムの主な内容は以下の通りです。

・取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
・取締役等の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制（法令遵守体制）
・損失の危険の管理体制（リスク管理体制）
・取締役等の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制

会社が持続的に成長するためには、業務執行が効率的に行われるとともに、法令遵守やリスク管理が重要となります。
もっとも、個々の会社によって実情は異なるため、内部統制システムの整備は取締役の合理的な裁量に委ねられています。
会社の実情に沿った内部統制システムを整備し、運用していくことが重要です。

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